リフォームの見積もりの注意点とは?失敗しないためのチェックリストも

自宅のリフォームを成功させるには、見積もりを行い、その内容を正しく理解しておくことが大切です。見積もりは提示される工事費の総額以外にも、チェックすべきポイントが多数あります。

見積もりに記載されている内容やチェックする際のポイント、正しい見方などを知り、コスト面についての理解を深めてリフォームを行いましょう。

POINT

  • リフォームの見積は複数社に依頼して、明細の項目までチェックすることが大切
  • リフォームの際の概算費用を知りたい場合は、ネットの見積もりサイトでシミュレーションするとよい
  • 特に、一式工事など、明細のない見積もり書には要注意!

目次

1. リフォームの見積もり依頼時の注意点

上手にリフォームを行うには、見積もりの依頼の際に次のポイントに気をつけましょう。

  • 1.見積り依頼の前に業者の確認をする
  • 2.なるべく一式ではなく数量が分かる内容で出してもらう
  • 3.相見積もりを取りすぎない
  • 4.きちんと予算を伝える
  • 5.業者ごとの依頼内容を統一する

これら5つの注意点を頭に入れておくことで、より失敗なくリフォームを進めやすくなります。

見積り依頼の前に業者の確認をする

見積もりを依頼する業者は事前に確認が必要であり、ホームページなどを参考にして、信頼できるかどうかをチェックしておきましょう。悪徳業者に依頼してしまうと、費用が高額になるだけではなく、工事の品質も低いことが多いため、注意しなければなりません。

信頼度を測るポイントとしては、建築士や建築施工管理技士といった国家資格を有ししているかどうか、建築業許可を取得しているかどうかなどがあげられます。また、工事保険や生産物賠償保険といった、各種保険への加入状況も、信頼できるかを見極める上でのポイントです。

なるべく一式ではなく数量が分かる内容で出してもらう

見積もりの内容は一式とまとめず、個別の数量を明記してもらうことが大切です。例えば壁紙や床など、面積によって使用する部材が多くなる部分では、単価がいくらのものをなん枚使ったかによって金額が変動します。

そのため、より詳細な費用を把握するには、一式とまとめたものよりも、数量で記載したもののほうが確認しやすいです。数量を明記してもらうことで、金額を多めに計上されるという心配もないため、なにをどれだけ使うのかは必ず確認しておきましょう。

相見積もりを取りすぎない

リフォームを依頼する際には複数社から見積もりを取ることが大切ですが、これは3〜4社程度に抑えることがおすすめです。相見積もりを取り過ぎるとどの業者とどこまで話が進んだのか、手順のどこまで進んでいるのかなどが分かりづらくなります。

スケジュールや情報の管理が大変になり、混乱してミスをしてしまう可能性もあるため、注意しなければなりません。複数比較できるほうがより好条件の業者は見つけやすいですが、例えば、一度に扱う業者は4社までと決めておいたほうが、よりスムーズに見積もり以降の手順も進めやすくなります。

きちんと予算を伝える

リフォームを上手に行うには、事前に予算を明確に伝えておくことが大切です。予算を伝えずに見積もりを依頼し、リフォームしたいところを伝えていくと、想定していたよりも高額になって、また最初からプランを組み直すということも少なくありません。

先に明確に予算を提示することでその金額に合った提案をしてもらいやすく、現実的に可能なリフォーム内容を提案してもらえます。予算の範囲内でできるリフォームを提案するかどうかは業者次第ですが、こちらの希望に沿ってプランを考えてくれるなら、信頼度は高いといえるでしょう。

業者ごとの依頼内容を統一する

複数の業者に見積もりを依頼する際、業者ごとに異なった依頼内容になってしまうと見積もりの正確な比較ができません。見積もりを依頼する場合、希望するリフォーム、予算、条件など具体的に決めておき、依頼条件を統一しておきましょう。 またリフォームする建物の間取り図があれば、コピーを準備しておくと業者側は、より精度の高い提案、見積もりが出せます。

2. リフォームの見積もり取得~契約までの手順

実際にリフォームをする場合に備えて、見積もりから工事の依頼までの手順を知っておきましょう。

  • 1.リフォームをしたい項目をまとめておく
  • 2.見積もりの依頼を出し現地調査
  • 3.見積もり内容を比較してリフォームの依頼

これら3つの手順を踏んで行うことで、スムーズにリフォームを進められるようになります。

リフォームしたい項目をまとめておく

まずはどのようなリフォームをしたいのか、項目をまとめておきましょう。ある程度のリフォームプランを立てておかないと、業者に見積もりを依頼した際に、こちらの希望がスムーズ伝わらない事もあります。

どのようなリフォームをしたいか明確にするためには、必要な内容を考えるだけではなく、優先順位を決めておきましょう。なにから実施したいのかを明確にしておくと、予算内でのプランが立てやすく、業者との話し合いもスムーズになります。

リフォームのコンセプトや実施する箇所、改善したいポイントなどをまとめておき、要望を上手に伝えられるようにしておきましょう。

見積もりの依頼を出し現地調査

ある程度リフォームのプランが固まってきたところで、業者に見積もりの依頼を出し、現地調査をしてもらいます。ネットでの見積もりはあくまで概算であるため、実際に家を見てもらい、詳細まで確認してもらって見積もり額を算出してもらう必要があります。

このときリフォームのプランを伝えておき、実施箇所周辺は念入りに見てもらっておきましょう。自宅に問題がある場合には、不具合のあるポイントも伝えておくと、改善のためのプランも提案してもらいやすいです。

また、工事当日業者は車で来るケースがほとんどであるため、近くに工事車両を停めるスペースがあるかもチェックが必要です。

自宅に駐車スペースがある場合はそこを利用し、ない場合は近くのコインパーキングなどを借ります。このときの費用は諸経費として計上されます。

スムーズにリフォームをしてもらうには竣工図があると便利であるため、これも準備しておかなければなりません。マンションの場合は管理人が竣工図を持っていることが多いため、事前にコピーさせてもらいましょう。

見積もり内容を比較してリフォームの依頼

現地調査をしてもらった後は、業者から詳細な見積もりを出してもらいます。見積もり内容は細部まで確認することが大切であり、このときに複数社で内容を比較しておきましょう。見積もりの金額や工事内容を比較し、納得のいく業者を選定して工事の契約を行います。

リフォームの規模に関係なく見積書や契約書の作成は必須であり、きちんと手続きを踏んで依頼することが大切です。このとき費用や工事内容に加えてリフォームにかかる期間も聞いておくと、スケジュールを立てやすくなります。

3. リリフォームの見積もり期間が延びるケース

基本的にはリフォームの見積もりは相談から見積もりまでで、1~2週間程度かかります。リフォーム内容や業者の応対によって期間は異なるものの、最低1週間程度はかかります。見積もりの期間は延びることも多く、その場合は次のような要因が考えられます。

  • 要因1:競合他社がいると分かっている場合
  • 要因2:営業担当に知識がない場合

なぜ見積もりの期間が長くなるのか、対処法も含めて知っておきましょう。

要因1:競合他社がいると分かっている場合

相見積もりを取る際などで、競合他社がいると分かっている場合は、業者はリフォームの提案を少し遅らせることがあります。これは競合他社よりもプランを後に提示したいと考えているからです。

先に他社のプランを確認しておくと、それに対応して魅力的な自社プランを提示しやすくなります。競合他社がいると様子見で保留とする企業が多く、なかなか提案まで進まないこともあります。

競合がいる場合は最初に出たプランを別の業者に提示し、その時点でスタンダードとなっている案がどのようなものであるかを明確にしておくと、後発のプランもすぐに出してもらいやすくなるでしょう。

要因2:営業担当に知識がない場合

リフォーム業者は仕事を取ってくる営業と、実際に工事を行う職人とで仕事内容が完全に分割されていることも少なくありません。そのため、営業担当にリフォームについての知識がないことも多く、これによって見積もりの提案が遅くなっていることもあります。

どうしても遅く、リフォームが遅々として進められない場合は、担当替えを依頼して、知識のあるベテランの営業マンに依頼するという方法もあります。

4. 見積もり金額と実際の金額が変わるケース

見積もりはあくまで概算であり、確定した金額ではありませんが、実際に支払う金額と見積もり額にはそれほど差額が出ることはありません。基本的には概ね見積もり通りの金額で工事ができます。

ただし、一部見積もり金額以上に実際の費用がかかってしまうこともあるため、なにが原因でコストが変動するのかを知り、リフォームにかかる費用についての理解を深めましょう。

ケース1:解体後に補修が必要になった場合

解体が必要なリフォームの場合は、実際に解体を進めていく中で補修箇所が見つかり、追加工事となって費用が高くなるケースがあります。特に住宅構造の隠れた部分については、該当する箇所を解体してみたいと、分からないことも多いです。

下地や配管など、普段目につかない部分は知らない間に傷んでいることも多いため、築年数の長い住宅では注意しなければなりません。

ケース2:イメージの違いによりやり直す場合

実際に施工してみた結果、当初思い描いていたイメージと違うなら、やり直しをすることも可能です。ただし、やり直しは追加工事となるため、本来予定していた分にプラスして、追加工事分の費用を支払う必要があります。部材費はもちろん、工事費そのものも追加されるため、最初の見積もり額よりも高くなるでしょう。

5. リフォームの見積もり前に準備しておくべきこと

見積もりの際には、事前に次の4つのポイントについて確認や準備をしておくことが大切です。

  • 1.自分の住んでいるマンション等のリフォーム事例を探しておく
  • 2.複数社に見積もりを依頼する
  • 3.過去にどんな失敗があったかを聞いてみる
  • 4.見積もりの明細に書かれている項目を把握しておく

事前のチェックポイントを押さえることで、よりスムーズにリフォームへと移行しやすくなります。

自分の住んでいるマンション等のリフォーム事例を探しておく

マンションなどでリフォームを行うなら、同じ建物ですでにリフォームをしたところがないかを探し、ある場合はその事例をチェックしておきましょう。同じ建物なら間取りなどもほぼ同じになっているところが多いです。

そのため、同じ間取りでどのようなリフォームを行えるかといった参考にでき、自宅の工事のイメージも持ちやすくなります。同じマンションでも間取りが違うこともあるため注意が必要ですが、ある程度似ていることは多いため、参考にはしやすいでしょう。

複数社に見積もりを依頼する

リフォームの見積もりは1社だけで済ませず、必ず複数社に依頼を出して見積書を比較することが大切です。そもそもリフォームの工事は、明確に金額設定がなされているわけではなく、業者によってコストが違うことも少なくありません。

まったく同じ内容の工事でも、業者によって費用が変わることはよくあり、損をしないためにも複数社の結果を比較することが大切です。見積もりの内容を比較するには、一括見積もりサイトの利用がおすすめです。

「リフォームのナコウド」ではリフォームの専門知識を持った相談員が、自宅のリフォーム内容に合った業者を紹介してくれます。信頼できる業者に工事を依頼しやすくなるため、適正価格で損なくリフォームをしやすくなるでしょう。

過去にどんな失敗があったかを聞いてみる

業者の経験値や担当者の価値観を知る上では、過去にどのような失敗があったか聞いてみることもおすすめです。失敗した例を聞くことでどのような工事が上手くいき、どのようなときに失敗しやすいのかが判断でき、工事内容も精査できます。

業者によっては教えてくれないこともありますが、失敗した点なども含めて情報を開示してくれる業者が、もっとも信頼はしやすいです。不都合になると黙ったり、態度が悪くなったりする業者は信頼度が低い可能性があるため、依頼する際には注意しなければなりません。

見積もりの明細に書かれている項目を把握しておく

業者に見積もりをしてもらった際には、見積書をもらい費用の詳細が記された書面を提示してもらえます。また、見積書の内容は細部まで確認することが大切であり、内訳は詳細な項目まですべて確認し、把握しておきましょう。

リフォーム工事にかかる費用は多数あり、簡単に考えただけでも材料費や作業工賃、解体、部材の撤去費など多数あります。諸経費も含めると項目は多岐にわたるため、それぞれどのくらいの費用がかかるかをチェックしておかなければなりません。

どのようなことで費用がかかるのか、その金額は適切かも確認が必要です。全体の費用を確認する際には項目ごとの金額を確認し、それぞれの金額設定の根拠を聞いておかなければなりません。

現在表示されている金額で間違いがないのか、別途工事が必要になる場合はいくらかかるのかまで聞いて、確定的なコストを把握しておきましょう。

6. 見積もり書のチェックポイント

見積書はリフォームにかかる費用がすべて記載されています。合計金額だけをチェックしてほかの項目を見ていないと、あとでトラブルになるかもしれません。チェックポイントを説明します。

見積書の各項目

見積書には多くの内容が記載されています。いくらかかるのかという総額ばかりが気になってしまいがちですが、項目ごとに提示されている金額が重要です。専門用語で分かりにくいところもありますが、項目ごとに確認しましょう。

工事項目工事内容が記載されています。
摘要工事項目の具体的な内容が記載されています。
また商品名や品番なども記載されています。
単価・数量・時間等単価は、1㎡あたりの面積、キッチンなど設備の価格、作業員1名が1日作業する賃金などが記載されています。
数量で表せないときは一式と記載されています。
金額単価×数量が記載されています。
仮設工事費足場などの工事を進めるに必要な費用が記載されています。
廃材処分費解体したときに出た廃材の運搬、処分費が記載されています。
諸経費運搬費など上記に記載されていない費用が記載されています。
工事価格、税、合計工事価格の合計金額とそれにかかる消費税が記載されています。
有効期限見積書の有効期限が記載されています。

見積書で注目すべきポイント

見積書で注目すべきポイントは以下のとおりです。

  • 作成日がいつのものなか
  • 商品名が記載されているか
  • 単価が記載されているか
  • 数量が記載されているか
  • 諸経費は総工事費の何%なのか
  • 合計金額が合っているか
  • 見積書に有効期限があるかどうか

まず、見積書を出してもらうのは1回とはかぎらないので、いつ出された見積書なのかを作成日をチャックしておきましょう。商品名が記載されているかの確認が必要です。工事後、予定していた商品ではないものが取り付けられていることがあります。商品名のメーカーや品番が正しく記載されているか確認しましょう。

そして、単価が書かれていないことがあります。単価がなければ合計金額もわかりません。また同じ商品なのに単価が他社と比べて高い場合もあるので、気をつけてチェックしなければいけません。面積や数量などの記載があるかチェックしましょう。

諸経費は総工事費の何%なのか確認しましょう。通常は全体の工事費の10~15%ですが、会社によって差があるので、高い場合は業者に質問しましょう。.合計金額、計算が合っているか確認します。合計金額が間違えていると消費税も変わります。

最後に、見積書に有効期限がある場合もあります。有効期限が過ぎると、材料費の変動で金額が変わる可能性もあります。有効期限が極端に短い場合、悪質な業者の場合があるので注意しましょう。

見積書の要注意ポイント

見積書に「工事一式〇〇円」の羅列の場合、工事ごとの材料や単価などがわからないので、要注意です。材料費などをごまかされているかもしれません。さらに同じメーカーの材料を使うなら単価がわからなければ、他社と比べられません。

また打ち合わせで決めた内容や変更があった場合は、すべてメモをしましょう。それを参考に見積書がきちんと作られているかの証拠になり、トラブルを防げます。

7. 見積もり取得後のよくある質問

リフォームの見積もりをしてもらったものの、その後のことで次のような疑問を感じる人は多いです。

  • 1.見積もりだけしてもらい契約は断ることは方法
  • 1.リフォームの契約をしたがキャンセルは可能か

見積もり後の疑問を把握し、これらの答えを知っておきましょう。

見積もりだけとり契約は断る方法は?

見積もりを取ったからといって必ずも契約する必要はなく、断ることも可能です。契約を断る場合は、見積もりの金額やプラン内容などを理由に断ると、角が立ちづらいです。

万が一断る理由を業者が改善してきた場合は、内容次第ではその案を了承しても構いません。価格を理由にすると値引きを提示されることもあるため、工事内容と比較して納得のいくものなら、その内容で契約してもよいでしょう。

リフォームの契約をしてしまうとキャンセルは不可?

見積もり後に契約をした場合でも、キャンセルは可能です。契約書を交わして8日以内であればクーリングオフ、つまり、契約解除をすることができます。たとえ、設備搬入されたあとでも、契約をキャンセルできます。

しかし、自己都合でのキャンセルには違約金などの費用がかかる場合もあるので注意してください。

また、契約時に定めた違約金に加えて、仕入れた材料費なども請求されることがあるため、基本的には無料での契約のキャンセルはできないと考えましょう。

キャンセルで余計な費用を発生させないためには、見積もりの内容をよく確認し、本当に納得してから契約することが大切です。

8. リフォームの見積もり金額は詳細まで確認

リフォーム工事をする前に行う見積もりは、全体の金額だけではなく、細かい内訳もチェックしておく必要があります。なににいくらかかっているのかを知ることで、料金設定が相場程度か、予算に対してどれくらいの工事が可能なのかなどが分かります。

費用については理解を十分に深めることが大切であるため、細かいポイントにまで注目して、見積もりの金額を確認しておきましょう。