予算500万円のリフォームはどこまでできる?事例や費用相場を紹介

トイレや浴室といった一部の場合、数十万円でもリフォームが実現できます。一方で間取りを変更するといった大掛かりなリフォームを検討している場合、一体どのくらいの費用がかかるのか不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

この記事を読むと500万円でできるバリアフリー化といった大掛かりなリフォーム事例や費用を把握できるため、予算内でできるリフォームのコツを掴みましょう。

POINT

  • 500万円以内でリフォームをした5つの事例「バリアフリーリフォーム」「マンションリフォーム」「戸建ての全面リフォーム」「水回りの3カ所のリフォーム」「カフェスタイルにリフォーム」をご紹介
  • リフォームの費用相場は、行う場所やどの程度行うのかによって違い、選ぶ設備のグレードによっても大幅に変わる
  • リフォーム費用を500万円以内に抑えるためには、優先順位をつけて重要度の高い箇所に絞ったり、できるだけ予算がかからない後方を選ぶとよい
お住いの地域のリフォーム相場、
知ってますか?

目次

1.500万円でできるリフォームの5つの事例

予算が500万円の場合、それほど大きなリフォームは期待できないと考えがちです。しかし、500万円以内でも既存のイメージを覆すようなリフォームが実現できます。ここでは、500万円でできるリフォーム事例を5つご紹介していきます。

バリアフリーリフォーム:468万円

リビングをメインとしたバリアフリーリフォームが、468万円で実現した事例をご紹介します。物件は築30年の戸建てで、リビングの横に和室がある間取りでした。

間仕切りを撤去してリビングを一体化させることで、広々としたリビングに仕上がっています。この他には、以下のような場所のリフォームを行っています。

  • 床暖房と窓の断熱
  • バリアフリー
  • 収納の追加
  • 玄関に人感センサーの設置

介護問題が深刻化している中、バリアフリーリフォームの依頼も増えています。家族に要介護者がいる家庭だけでなく、自分の将来を想定してバリアフリー化するのも選択肢の一つです。

広々としたLDKをマンションで実現:440万円

既存の和室を取り込むことで、広々としたLDKへのリフォームが440万円で実現した事例をご紹介します。物件は築17年のマンションで、DKの横に和室がある間取りでした。

和室とDKの間仕切りを撤去したことで、スッキリとして空間に仕上がっています。この他には、以下のような場所のリフォームを行っています。

  • キッチンの交換
  • 洗面所の交換
  • 収納棚の造作
  • 壁の張り替え
  • 床の張り替え

依頼主は夫婦と子供の3人家族で、子供がアトピー性皮膚炎を患っていたことから建材には自然素材が使用されています。

戸建ての全面リフォーム:286万円

子どもの成長に合わせて中古物件を購入し、286万円でリフォームした事例をご紹介します。物件は築20~30年の戸建てで、間取りの変更はしていません。

延床面積が200平米を超えるものの、この金額で全面改装が実現できています。主に、以下のような場所のリフォームを行っています。

  • 壁の張り替え
  • ユニットバスの交換
  • 電化給湯に交換
  • 電気スイッチ増設
  • 分電盤の交換
  • カーテンレール工事

延床面積が広く築年数が古い物件は費用が高額になりがちですが、必要な場所だけリフォームすることで金額が抑えられています。予算が500万円なら、余った金額をオール電化といった他のリフォームにも使えます。

カフェスタイルにリフォーム:450万円

DIY好きな依頼主が中古物件を購入し、450万円でリフォームした事例をご紹介します。物件は築30年の戸建てで、LDKと和室をメインにリフォームしています。

DIYや既存品では難しかった場所を業者に依頼し、和室の床部分をリフォームで畳とフローリングを上手く調和させています。この他には、以下のような場所のリフォームを行っています。

  • キッチンに大容量の収納を設置
  • キッチンのタイルの貼り替え
  • LDKの壁を珪藻土に変更 など

築30年の物件であるものの、人気のカフェを彷彿させるようなおしゃれな住空間に仕上がっています。

定番水回りのリフォーム3カ所:220万円

おしゃれな内装でコーディネート感の高いリフォームを、わずか220万円で実現した事例をご紹介します。物件は築28年のマンションで、水回りをメインにリフォームしています。

浴室のリフォームでは浴槽をサイズアップし、大理石調のアクセントパネルが高級感を演出してくれます。この他には、以下のような場所のリフォームを行っています。

  • 洗面所
  • トイレ

洗面所にはヘルスメーター収納を設置し、トイレ本体はお手入れしやすいタイプに変更しています。

2.【場所別】リフォームの費用相場

リフォームにかかる費用は、どの場所をどの程度リフォームするかによって変わります。ここでは、リフォーム費用の相場を場所別にご紹介していきます。

キッチン60~300万円
浴室60~150万円
トイレ・洗面所20~40万円
リビング・ダイニング150~450万円
寝室60~80万円
和室20~100万円
玄関・廊下10~30万円
外壁・屋根60~200万円
耐震補強50~100万円

毎日使う水回りのリフォーム費用

キッチンや浴室といった水回りは、生活する上で欠かせない場所です。このような場所は毎日使用するため汚れがつきにくく、キッチンは10~20年が寿命だと考えられています。水回りのリフォームは、以下のような費用が相場です。

  • キッチン:60~300万円
  • 浴室:60~150万円
  • トイレ・洗面所:20~40万円

トイレや洗面所は比較的安い金額でリフォームできるものの、キッチンや浴室は場合によっては高額になる可能性もあります。

リビングや寝室のリフォーム費用

小さな子どもやペットがいる家庭では、多くの時間を過ごすリビングの床についた傷や汚れが気になる人も多いのではないでしょうか。リビングや寝室のリフォームは、以下のような費用が相場です。

  • リビング・ダイニング:150~450万円
  • 寝室:60~80万円
  • 和室:20~100万円

リビングの床は耐久性も求められるため、耐久性の高い床材を選ぶとよいでしょう。近年では汚れや傷がつきにくい特殊加工が施されている床材もあり、選択肢が豊富です。

暮らしの動線を考えた玄関・廊下のリフォーム

玄関は家族の出入りや来客を迎える場所で、廊下は自宅内を移動する際に誰もが一日に何度も使用する場所です。玄関や廊下のリフォームは、10~30万円が費用相場です。

他の場所に比べると費用は低めで、室内との間仕切りをガラスブロックに変更するだけで明るい空間が確保できます。廊下の幅が狭いと家事がしにくいため、メインで家事を行っている家族の動線を考えてリフォームするとよいでしょう。

また、家族に要介護者がいる場合は廊下に手すりや足元証明を取り付けると安全性が高まります。

耐久性や断熱性が要求される外壁や屋根のリフォーム

常に外気にさらされる外壁や屋根は、気づかないうちに劣化している可能性もあります。自分で手入れするにも限界があり、室内に比べると放置してしまいがちです。外壁や屋根のリフォームは、60~200万円が費用相場です。

外壁の寿命は長くて10~20年、ストレート屋根の寿命は20年だと考えられています。メンテナンスを放置すると崩壊する可能性があるため、安全面が懸念されます。

外壁や屋根をリフォームする際に耐久性のある素材を選ぶと、メンテナンスの頻度を下げられます。

安全性を高めるための耐震補強

1981年6月1日に建築基準法が改正され、従来よりも強度な新耐震基準が適用されました。この日より前に建てられた住宅は新耐震基準を満たしていないため、耐震補強が施されているか確認する必要があります。耐震補強のリフォームは、50~100万円が費用相場です。

相場の幅が広い理由は、建物の状態によって工事内容が変わるからです。ただし、正確な費用を把握するためには建物の構造を診断してもらう必要があります。

3.500万円以内で納得のリフォームをする4つのコツ

  • 1.リフォームする場所の優先順位をつける
  • 2.設備や建材のグレードを抑える
  • 3.リフォームプランを複数の業者で見積もりをとる
  • 4.予算がかからない工法を選択する

500万円以内だと、納得できるリフォームができないのではないかと考えがちです。しかし、以下のようなコツを把握しておけば500万円以内でも納得のリフォームが期待できます。

リフォームする場所の優先順位をつける

500万円以内で納得のリフォームを目指す場合、リフォームする場所の優先順位をつけることが大切です。なぜならリフォームする場所が多いほど、費用が高くなりやすいからです。

例えばリビングを全面的にリフォームする場合、家族の誰かは壁紙の張り替えまでは必要ないと考えているケースもあります。まずは家族で話し合い、どこからキレイにしたいかを決めましょう。

家族の意見を交えながらリフォームする場所の優先順位をつけることで、リフォーム費用が抑えられます。ただし、安全な住まいを実現するためにも、戸建ての場合は耐震補強が必要かどうかも確認しておくことをおすすめします。

設備や建材のグレードを抑える

費用を抑えるには、導入する設備や使用する現在のグレードを抑えることがおすすめです。同じような設備や建材でも、グレードが違うとコストは大きく変動し、2倍近い差になることも少なくありません。

グレードが低いからといって性能面で優れているというわけではなく、安くてもコスパのよい優れた商品は多数あります。どれがよいかわからない場合は、業者に予算の上限を伝え、その範囲内で購入できるコスパのよいものはないか尋ねてみるとよいでしょう。

リフォームプランを複数の業者で見積もり

500万円以内で納得のリフォームを目指す場合、リフォームプランの見積もりを複数社に依頼することが大切です。なぜなら、同じリフォームプランでもリフォーム業者によって料金が異なるからです。

例えば見積書の内訳を見て、別途費用が発生しないことを確認しなければなりません。業者によって見積書の記載方法が異なるため、きちんと確認しないと予算オーバーになる可能性が高まります。

複数社に見積もりを依頼することで料金を比較できるだけでなく、予算オーバーを回避しやすくなります。まずは一括見積もりサイト「ヌリカエ」を利用して信頼できる業者を見つけましょう。

お住いの地域のリフォーム相場、
知ってますか?

予算がかからない工法を選択する

リフォームの工法によっては、500万円の予算をオーバーする可能性があるので注意が必要です。なぜなら工法によっては大掛かりな工事となるため、費用が高額になりやすいからです。

例えば間取りや水回りの変更、壁や床は一から作らず張り替えることなどが挙げられます。オリジナルではなく、できるだけ既製品を利用することで不要な造作を減らせます。

4.補助金を活用して実費の負担を減らそう

消費者のリフォームにかかる費用負担を減らすために、政府はさまざまな補助金制度を設けています。ただし、要件を満たしていなければならず、制度ごとに要件が異なるので注意が必要です。

リフォームで使える補助金の種類

リフォームで利用できる補助金は多く、主に7種類が挙げられます。特徴や補助金の金額がそれぞれ異なるため、予め把握しておくと費用が抑えられます。

以下の表では、リフォームで利用できる補助金制度の内容や条件をまとめています。

内容条件
長期優良住宅化リフォーム ・住宅を良質な状態で長期間居住するために、耐震性や省エネ性の高い工事を行った場合に支給される補助金制度。
・最大100~300万円
・インスペクションの実施
・リフォーム履歴や維持保全計画の作成
・耐震性や省エネ性といった一定の性能を満たすこと
同居対応リフォーム・三世代同居に対応したリフォームを行った場合、所得税の控除が受けられる
・ローン型減税、投資型減税の2種類
・ローン型減税の場合、かかった費用の2%が所得税から控除(居住した年から5年間)
・キッチン、浴室、トイレ、玄関の増設
・リフォーム後に、2つ以上ある上記の場所が複数であること
省エネ・断熱リフォーム・省エネ性が高く、高性能な断熱改修を行った場合に支給される補助金制度。
・最大120万円
・高性能建材を使用した断熱改修
・家庭用蓄電システムといった高性能設備の導入
・対象の次世代建材を使用した場合
バリアフリーリフォーム・要介護者のためにバリアフリーリフォームを行う場合の介護保険による補助金制度。
・支給限度基準額は20万円
・介護保険受給者が対象
・段差の解消だけでなく、手すりの設置や洋式トイレへの変更なども支給対象
耐震リフォーム・耐震診断や耐震改修工事を行った場合の補助金制度。
・補助金の金額は各自治体によって異なる。
・1981年6月1日より前に旧耐震基準に沿って建てられた建物が対象
・木造の戸建て住宅
住宅ローン控除・住宅ローンを組んでマイホームの購入や改修した場合の控除制度。
・控除限度額は40万円
・認定長期優良住宅などの場合は最大50万円
・自分で所有し、居住するためのリフォームであること
・工事費用が100万円超であること
・間取り変更といった、大がかりなリフォームであること
次世代住宅ポイント・注文住宅の新築やリフォームを行った場合、さまざまな商品と交換できるポイントが発行される制度。・物件種別に関わらず、全ての住宅が対象
・物件の所有者が業者に工事を依頼して行うリフォームであること

このようにリフォームで利用できる補助金の種類は多いため、リフォームを行う前に制度の対象であるかどうか確認しておきましょう。 

条件があるため適用できるか事前に確認しておく

次世代住宅ポイントのように全ての住宅が対象といった要件が比較的緩い制度がある一方で、要件が厳し目の制度もあるので注意が必要です。例えば省エネ・断熱リノベーション支援補助金は、工期や使用製品に制限があります。

ここでご紹介した補助金制度は年度によって変更があるケースもあるため、実際に利用する際には公式サイトなどで最新の情報を確認することをおすすめします。

リフォーム業者は各種補助金制度に詳しいため、見積もりを依頼する際に相談してみるとよいでしょう。 

5.リフォームローン・住宅ローンの活用も検討する

現金での資金調達が難しい場合は、リフォームローンや住宅ローンの利用も考えましょう。ローンを利用することで、500万円という大金でも捻出しやすくなり、場合によってはそれ以上の資金も用意できます。

リフォームローンと住宅ローンの違いについて

リフォームローンと住宅ローンの違いは、それぞれ次の通りです。

種類特徴メリットデメリット
リフォームローン・リフォーム時に使える
・担保型と無担保型が選べる
担・保なしで借りられる
・審査のハードルが低い
・抵当権設定費用が不要
・借りられる金額が小さい
・金利が高い
・返済期間が短い
住宅ローン住宅の購入からリフォームまで使える・金利が低い
・返済期間が長い
・借入額が大きい
・担保が必要
・団体信用生命保険への加入が必要
・審査が厳しい

小規模なリフォームでそれほど資金が必要ではない場合はリフォームローンを、大規模リフォームで多額の資金が必要なら住宅ローンを利用すると考えましょう。リフォームローンと住宅ローンでは借入額や条件が異なり、リフォームローンは少額で借りやすく、住宅ローンは高額ながらも審査が厳しい点が大きな特徴です。

リフォームローンと住宅ローンを併用する方法

リフォームローンと住宅ローンは、それぞれ残債があっても併用が可能です。ただし、併用する場合は借入額が大きくなるため、返済の見込みが立つか、念入りに資金計画を立てておきましょう。

また、それぞれ1本ずつのみの契約となるため、両方利用する場合は、住宅ローンへまとめるか、借り換えを検討するとよいでしょう。住宅ローンにまとめる、あるいは借り換えをすることで、低金利でローンを組めます。ただし、返済期間が長くなるため、長期的に少しずつ費用がかかることは頭に入れておきましょう。

6.理想のリフォームを500万円で実現しよう

フルリフォームとはいかないまでも、500万円以内でできるリフォームは多岐にわたります。DIYできる部分は自分で行うなど、費用を抑える方法も数多くあります。

理想の住空間を手に入れるために、リフォーム場所に優先順位をつけて500万円以内で納得のリフォームを実現しましょう。

お住いの地域のリフォーム相場、
知ってますか?